イヌの性格関連遺伝子、DRD4の解明
新たに5種類の対立遺伝子を識別し、
「服従性」、「他犬への攻撃性」との関連も示唆 |
| 研究テーマ「サービスドッグの適性予測の試みー性格関連遺伝子を指標として−」
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人間の性格に関与しているとされる遺伝子は、96年に新しもの好きの性格関連遺伝子が報告されたのについで、楽天的な性格と関連する遺伝子、不安を感じやすい性格と関連する遺伝子などが見つかっています。最初に見つかった新奇性追求、つまり、新しもの好きの遺伝子が脳内神経伝達物質ドーパミン受容体D4(DRD4)遺伝子です。DRD4遺伝子には反復配列多型があり、反復配列数の多い対立遺伝子を持つ人は好奇心が強い、ということが発表されています。この性格関連遺伝子の存在をイヌで解明しようとしているのが新美陽子さんたちの研究チームです。新美さんたちは、特定の遺伝子がイヌの性格や行動特性に関与している可能性を探り、すでにいくつかの研究論文を発表しています。99年、新美さんたちの研究チームはイヌのこの領域を調査し、DRD4遺伝子に反復配列が存在し、4種類の対立遺伝子が識別されたことを報告しています。今回の研究では、新たに5種類の対立遺伝子を確認し、計9種類の対立遺伝子の存在を明らかにしました。また、この対立遺伝子ポイントに行動特性の違う14品種のイヌの遺伝子解析を行いました。
「対立遺伝子頻度に基づく主成分分析を行ったところ、14品種の各主成分のスコアと、獣医師などへのアンケートから求められた犬種の行動特性スコアとの相関関係から『遊び好き』、『服従性』など6つの行動特性のうち、特定の対立遺伝子と『服従性』、『他犬への攻撃性』といった行動特性との関連が示唆されました。また、アジアや欧米原産の犬種との比較から原産地の違いによって対立遺伝子の頻度分布に差異が認められました」
現在、1頭の盲導犬を育成するためには多大な費用と2年という期間がかかります。それも最終的に盲導犬として活動できるのは3分の1。イヌの行動特性に関与する遺伝子が見つかれば、適性にあった飼育や効率的な選抜育成が可能になるかもしれません。 |
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