イヌを対象とした行動関連遺伝子の探索と行動評価を調査
将来、盲導犬適性審査での有効性に期待 |
| 研究テーマ「盲導犬候補個体を対象としたイヌの行動関連遺伝子の検索」
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この研究はイヌの気質に関連する遺伝子の探索を行うため、盲導犬候補になるイヌ197頭を供試し、適性審査に合格した群、不合格群、および疾患による不合格群の3群に分け、各群について行動評価を解析したものです。
橋爪さんたちのグループが調査を行ったのは、米国サンフランシスコ郊外にあるカリフォルニア盲導犬協会で育成されている盲導犬候補犬。犬種としては、ラブラドール種130頭、ゴールデンレトリーバー種25頭、前2種1代交雑種20頭、ジャーマンシェパード種22頭の計197頭です。まず、盲導犬候補個体に対する訓練士の行動評価について解析を行い、適性審査の合否と行動評価スコアの関連について検討。さらに、げっ歯類では攻撃性に関与しているという結果が出ているモノアミンオキシダーゼA(MAOA)遺伝子について、ヒトでの報告部位と類似した部位を選び、遺伝子多型の有無を検索しました。
「これまで盲導犬適正審査では候補となるイヌの攻撃性、不安傾向の両方のスコアを重視すると考えられてきました。しかし、行動評価値の分布を統計解析したところ、合格したイヌの攻撃性のスコアは不合格であったグループに比べて有意に低いことが判明しました。この結果は、カリフォルニア盲導犬協会では盲導犬適性審査の際に不安傾向より攻撃性を重視していることをあらわしています。そういう点では、過去の報告とは違う結果が出たわけですから、今後、さらに細かいデータを入手し、より詳細な解析を進めていきたいと思っています。ただ、遺伝子解析の結果、検索した領域のいずれにおいても多型は認められませんでした。今後は遺伝子検索領域を拡大する、他の候補遺伝子を検索するなど、さらに行動関連遺伝子の探索を続けていきたいと思っています」 |
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