人と動物の関係学IAHAIOとCAIRCIAHAIOの活動
IAHAIO(人と動物の関係に関する団体の国際組織)の使命
人と動物の関係、および人間の幸福と生活の質において動物が果たすかけがえのない役割についての研究、教育ならびに情報の共有を推進すること
目的1
人と動物の関係分野において、新たな研究
ならびに教育的かつ実践的な発展を推進

■目標とする成果
  • 我々の持つ一般的な知識体系の質および量の向上
  • より多くの人々が人と動物の関係に関する知識を高め、そのプログラムから恩恵を得る
  • 相互交流活動において動物の幸福に目を向けることにより、より多くの動物が恩恵を得る
  • 世界の先進的地域から他の地域により迅速かつ効果的に情報が発信され、人間の幸福と生活の質において動物が果たすかけがえのない役割について国際的な合意が得られる

■活動内容
  • 同じ分野の学者、会員によって審査された国際会議
  • 地域会議、ワークショップ、セミナー
  • 会員によって論文審査された出版物
  • 白書などその他の出版物
  • この分野における卓越した業績や成果を認めるための授賞
目的2
IAHAIOメンバー組織の間でアイデアや情報を共有するためのフォーラムを提供

■目標とする成果
以下によってメンバー組織の効率性が向上
  • 類似のプログラムや新たなプログラムの発展を奨励および促進するために、過去と現在のプロジェクトから得られた情報を共有すること
  • メンバー組織の間で共同参加活動の機会を増やすこと

■活動内容
  • 年次会議での意見交換フォーラム
  • 書面による許可を得て、他のメンバー組織から刊行された情報を使用する
  • IAHAIOのウェブサイトとメンバー組織のウェブサイトをリンクする(※本年度中には本ホームページともリンク予定)
目的3
人と動物の関係がもたらす恩恵について地域レベル、国家レベルおよび国際レベルで政策に関わる人たちへの啓発

■目標とする成果
  • 動物が人間社会に融和するための積極的な政策
  • 国連、世界保健機構(WHO)、ユネスコなどの組織が、IAHAIOをこの分野における公式の国際的非政府組織(NGO)として認める
  • 各所在国の政策に関わる人たちにIAHAIOメンバーの立場がさらに理解される
  • IAHAIOメンバーによる人と動物との関係に関するプログラムおよび、この分野において我々と同じ目標を持つ他の組織による同様のプログラムへの政治的かつ財政的な支援

■活動内容
  • 公式のIAHAIO宣言、決議ならびにガイドライン
  • 政府の見解書や立法案への対応
  • 以下を通じてIAHAIO職員およびメンバー組織が教育的努力を行う
    -政策に関わる人たちと個別に対応
    -政策に関わる人たちへの手紙と出版物
    -人と動物との関係に関する積極的な方針に対して支援を得るための広報活動
ジュネーブ宣言
1995 序文
近年の「人と動物との相互作用の研究」で、コンパニオン・アニマル(仲間、伴侶としての動物)が、人間の健康、成長生活の質、福祉にと、様々に役立っていることが証明されてきました。人が動物を安心して飼うことができ、 かつ人間と動物がお互いに良い関係をもつためには、動物の飼い主と政府双方に責任と義務があります。

この活動を推進するために、人と動物との相互作用国際学会(IAHAIO)は、 1995年9月5日に、ジュネーブで行われた大会で、5つの基本的決議を行いました。IAHAIOはすべての政府機関、関係団体に、この決議を促進することを要請します。


5つの決議
1. 「コンパニオン・アニマルの飼い主が、他の住民の権利を侵さない適切な飼い方をする限り、人はあらゆる場所でコンパニオン・アニマルを飼うことができる」という世界共通の権利を認める。
2. 「人間の生活環境を、コンパニオン・アニマルとその飼い主の特性とニーズに合うよう、デザイン・設計する」ことを保証する。
3. 学校の授業にコンパニオン・アニマルに関する教育を取り入れ、正しい動物とのふれあい方を通じて、子供たちの心の成長に欠かすことのできない動物の大切さを児童教育に活かす。
4. 病院、老人ホーム、養護施設などの、動物とのふれあいが必要な人々のために、訪問動物として認められたコンパニオン・アニマルの出入りができるように保証する。
5. 身体障害を克服しようとする人々のために、動物による有益な「介助」や「動物介在療法」を公的に認知する。
また、健康や社会福祉に携わる専門家の養成プログラムに、このような動物による、介助や動物介在療法に関する教育を取り入れる。

プラハ宣言
1998年 序文
現在はコンパニオン・アニマルが実用的な介助やセラピーを通じて、人間の生活の質(QOL)の向上に役立っていることは、多くの研究によって証明されています。

IAHAIOのメンバーは、動物を訓練しサービスを提供するにあたって、動物達の生活の質(QOL)も大切にしなければならないと考えます。人に有効な動物介在活動(アニマル・アシステッド・アクティビティ)と動物介在療法(アニマル・アシステッド・セラピー)を行うプログラムは、基準に則り、定期的にモニターされ、正式に訓練を受けているスタッフによって行わなければなりません。

従ってIAHAIOのメンバーは、1998年9月にプラハで行われた総会において、4つの基本的ガイドラインを採択しました。IAHAIOは、動物介在活動(アニマル・アシステッド・アクティビティ)と動物介在療法(アニマル・アシステッド・セラピー)の活動を実施する全ての人達及び団体、更にそれらのプログラムを受け入れている施設に対して、このガイドラインに基づき実行することを要請します。


ガイドライン
1. 陽性強化措置で現在及び今後において訓練され、適切に飼われ、世話をされる飼育動物だけが関与すること。
2. 関与する動物への悪影響を防ぐために保護手段が講じられること。
3. アシスタンス・アニマルやセラピー・アニマルの関与はいずれの場合にも有益となる可能性があること。
4. 関与するすべての人々の安全、危機管理、身体的かつ精神的な安全の保障、健康、基本的な信頼感と選択の自由、個人的スペース、プログラム資源の適切な配分、適切な仕事量、明確に定められた役割、守秘性、コミュニケーション体制および訓練の提供を保障することを基本とする。

リオ宣言 動物介在教育実施ガイドライン
近年、コンパニオンアニマルとの関わりが子供たちや若者に良い影響をもたらすことが明らかになってきました。これにともない、子供たちに対して、適切で安全なコンパニオンアニマルに対する接し方や、種類によって異なるコンパニオンアニマルの正しい飼い方を教えることが重要となっています。また、ペットを活用した学校におけるプログラムが子供たちの道徳的、精神的、人格的な成長を促し、学校を中心とするコミュニティに社会的な恩恵をもたらすと認められてきました。学校カリキュラムのさまざまな場面に動物を介することで、学習機会を向上させるという一面もあります。このような背景を踏まえ、IAHAIOのメンバーは2001年9月にリオデジャネイロで開催された総会で学校におけるペットに関する基本的ガイドラインを採択しました。

IAHAIOは、学校でのペット・プログラムに関わるすべての人々と団体、すべての学校および教師に、以下のガイドラインを考慮に入れて、プログラムを行うことをすすめます。


1. 動物介在教育に関するプログラムでは、教室で動物に触れることを認めなければなりません。また、学校の規則や施設によってはこれらの動物は下記のいずれかの条件を満たしている必要があります。
a)校内において適切な環境のもとで飼育されている。
b)教師によって学校へ連れてこられる。
c)訪問プログラムという形態のもと、飼い主同伴で訪問する。
d)障害を持つ子どもに介助犬として同行する。
2. 子供とコンパニオンアニマルに関するいかなるプログラムも下記の条件を満たす必要があります。
a)プログラムに関わる動物が
・安全(適正があると認められるか、きちんと訓練されていること)。
・健康(獣医師による健康診断を受けていること)。
・学校の環境に適応する準備ができている(たとえば、子どもに慣れている、移動に慣れている、など)。
・適切に飼育されていること(学校でも、家庭でも)。
・動物飼育に対して知識のある成人の管理下にいること(教師または飼い主)。
b)学級内の子どもの安全、健康、感情を尊重すること
3. 上の基準に満たしたコンパニオンアニマルを介したプログラムの実施者は、教室で飼育する動物を飼う前、または訪問プログラムを実施する前に、学校当局と保護者の双方に対して、動物介在活動の重要性について知らせ、理解してもらいましょう。
4. 明確な学習目標を定義する必要があります。それには、以下の事項が含まれている必要があります。
a)学校カリキュラムの様々な場面で子供たちの知識や学習意欲を向上させること。
b)人間以外の生き物を尊重する心、かつそれに対する責任感を育てること。
c)子ども一人一人がそのプログラムに関わっているかどうか、また、子供によって感情の表し方は違うということを考慮に入れること。
5. プログラムに関わる動物の安全性と福祉はつねに保証されなければいけません。
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