10年ほど前に亡くなったんですが、ずっと1匹の猫を飼っていました。『ルネ』という名前のメスで、出会いはその18年前になりますね。朝、起きたら、妻が「ずぶ濡れになって軒下にいたのよ。かわいそう…」と言って、小さな猫にミルクを与えていました。それがまだ生まれて1〜2週間目のルネでした。
でも、真相は少し違うんですよ(笑)。その日の明け方、トイレに起きたら、門の外から猫の鳴き声が聞こえてきました。表に出ると、雨の中、やっと目が見えるようになったばかりの小さな子猫が震えていました。かわいそうに思って、すぐにも抱いて中へ入りたかったのですが、「飼いたい」といって、妻が反対したら面倒です。そこで、一策を講じて、雨のあたらない玄関の軒下に猫を置き、また布団へ。そのあと、予定通り妻が目を覚まし、雨戸を開けていて、ルネを見つけたというわけなんです。
人間とペットとの絆は、最初に両者の目と目が合った瞬間に生まれるといいます。おかげで、ルネは妻とのあいだに太い絆が生まれ、妻がいちばんかわいがる我が家の一員となりました。私の方は、飼うことが決まった後で「実はね…」と告白。妻には「だまされたわ!」と怒られました。とはいえ、私は『恐妻家』ですからね(笑)。あれがスムーズに猫を飼う良い方法だったと思っているんですよ。 |
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